12月に憧れの俵屋旅館さんに宿泊してきました。
創業300年という京都でも最古の宿だそうです。
ネットで検索すると利用者も錚々たる顔ぶれで長州の毛利氏、水戸徳川公などのお殿様、そして岩倉具視、伊藤博文、木戸孝充、大久保利通などの明治の元勲達。レナード・バーンシュタイン、ヒッチコック、アイザックスターン、マーロン・ブランド、某国の国王、アメリカの大統領…等などが訪れているそうです。
外観はいかにも京都の高級旅館といった素敵な佇まいで私なんかが泊まるには恐れ多いなぁとおそるおそる表から中を覗きこむとすぐに男衆が出てきてくれて車を預けると荷物も全部部屋まで運んでくれました。
一歩中に足を踏み入れると、玄関からして思い描いていた以上の俵屋ワールドが。
こちらで靴を脱いで上がります。
スリッパも俵屋オリジナルですごく履き心地がいいのです。
お部屋にはいってしばらくすると、お部屋担当の仲居さんがわらびもちとお茶を運んでくれました。
このわらびもちが信じられないぐらいおいしいんです!
宿泊しなくとも俵屋の近くにある「遊形 サロン・ド・テ」という俵屋が営業しているカフェでこちらのわらびもちが頂けるとのお話しでした。抹茶とセットで2200円とかいてありましたが宿泊するとわらびもちは無料です。
JTBを通して予約をすると1階の中クラスの部屋になるというのをネットでみたのでJTBを通して予約してみました。1階だとお庭付きなので風情があって素敵でした。お部屋の名前は「寿の間」です。
座椅子もすごく座りごこちがよくて、その旨を仲居さんにいうとこの座席も俵屋オリジナルだそうでベンツの座席のすわり心地のよさを再現した座椅子なんだとか。
電化製品はあくまで隠すようになっていてこれはなんと冷蔵庫なんです。
中には水・ビール・ジュースなどが入っておりこちらはサービスです。
こちらは洗面所。水回りはとってもきれいでアメニティの充実っぷりもすごい。
有名な俵屋オリジナル石鹸は本当にいい香りでお土産にたくさん買って帰りました。
部屋風呂は嬉しいことに檜風呂でした。
部屋にこんな書斎がついています。
庭を眺めながらまったりできるようにソファもおいてありました。
天井は網代天井という竹を編んだもので伝統的なのになぜかモダンさを感じさせるデザインでした。この天井は京都特有のものだそうでたまにきしむような音がしてました。最初上の階の人の足音かと思いました…。
床の間のお花も上品で、掛け軸もすごく高そうなものがかけてありました。月ごとに掛け軸は変わるそうです。
夕食のお品書きです。達筆すぎて私には読めないところも(^^;)
料理長は20代からここの料理長だそうで、今は43歳ぐらいというお話しでした。
ここからは夕食の写真です↓
初めて食べたんですが"ばちこ"というなまこの卵巣を乾燥させて炙った珍味がめちゃくちゃおいしかったです。かなりの高級食材みたいです。
湯葉とろろ
結婚記念で行ったのでサービスでワインのハーフボトルをプレゼントしてもらいました。記念日で行く際にはその旨をちゃんと伝えた方がいいようです。
お造りは何重にもかさねて盛り付けてあったので写真でみるより量がありました。
鴨鍋。
昔は12月はすっぽん鍋を出してたそうですが、すっぽんは苦手なお客様が多くて鴨鍋にかわったそう。すっぽんも食べてみたかったけど、鴨鍋も今まで食べたどの鴨鍋よりおいしかったです。
ビールは銀のグラスでいただきます。こんなグラスでのむとビールもいつもより美味しい気がします。
この銀のコップも俵屋オリジナルです。ショップで3万近くで売られてました。
お漬物も自家製で一番若い料理人(20歳ぐらい)の方がお漬物担当なんだそうです。
ご飯は契約農場のものを使用しているそうでめちゃくちゃおいしいです。おひつでたっぷりもってきてくれますが、料理のボリュームがすごかったので全部食べきれず無念。でもご飯おかわりしてしまいましたが。
みかんゼリーも写真でみるだけでもおいしそうでしょ。
食後のお茶受けとして出された和三盆。俵型になっています。おみやげとして購入もできるので買ってかえりました。讃岐でとれる和三盆100%だそうで、上品な甘さで口の中に入れた瞬間にふわっと溶けます。
寝心地抜群なお布団。
オーナーの亡きご主人のアーネスト佐藤氏の書斎を再現したお部屋です。
宿泊者は出入り自由でこちらでお茶を飲んだり建築&インテリア関係の本を見たりできます。
吹き抜けになっている坪庭に餅花が飾ってあります。季節によってここの飾りが変わるそうで次は違う季節に行ってみたいなぁと思わせてくれます。
朝から湯豆腐です。
左に炭が入ってて時間がたっても熱々の湯豆腐がいただけるという素敵な器に入ってました。
朝食の魚は3種類の中から選べるんですが、私は鮭にしました。
おいしい鮭って皮がほんとにおいしい。安いのだと生臭くて皮は残してしまう私ですが、ここのは身より皮がおいしいってぐらい臭みがいっさいない鮭でした。
朝もごはんをおひつで持ってきてくれるので、朝から何倍ご飯たべるんだってぐらい食べてしまいました。俵屋のお米おいしすぎなんだもん(^^;)
1泊2食で1人5万5000円ぐらいでした。
泊まるまでは高いなぁと思ったけど行ってみるとこの内容なら5万円以上あたり前です。こんなおいしいご飯が頂けるならそれだけで京都の料亭なら2〜3万とかすぐにとられちゃいそうですもんね〜。こんどは夏の鱧の季節に宿泊してみたいなぁと思いました。
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